JALの時刻表の変遷 ~国内線編~

JAL

ANAに続き、JALの時刻表の歴史を見てみたいと思います。

ANAの時刻表はこちら。

ANA時刻表の変遷 ~その2~
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JALも紙の時刻表廃止

ANAが紙の時刻表を廃止したのが1月なのに対して、JALは5月と若干長く発行します。

JALでは国内線と国際線でそれぞれ別の紙の時刻表を発行していました。そのため、ここではまず国内線の時刻表を見ながら、歴史を見てみたいです♪

相変わらず、表紙だけの保管が多いですが、どんな変遷をたどっていたのか、見てみます。

便宜上、第1期(JAL/JAS統合前)、第2期(サンアーク時代)、第3期(鶴丸時代)に分けて紹介したいと思います。

第1期(JAL/JAS統合前)

JALとJASの経営統合は2002年10月に行われました。調べていたら、JALとJASの経営統合の資料も出てきましたの、興味がありましたら、ご覧ください。機材一覧とかは時代を感じますね。

統合前のJAL

まずは、その当時のJALの時刻表です。2002年7月の時刻表の表紙が残っている最古のものです。

11月号になると、表紙に日本エアシステム国内線ご登場でJALマイレージバンクのマイルが貯まる旨が記載されています。

9月号と11月号を比べると、JALマイレージバンクの提携航空会社にJASが増えていますね。

そして、12月号からは、新しいロゴであるサンアークが描かれるようになります。

統合前のJAS

統合前のJASの時刻表は2002年9月のものが最古です。

JASの提携航空会社を見ていると、JASグループ以外ではノースウェスト航空とKLMオランダ航空の2社のみ。まだ、アライアンスが浸透していなかった時代を物語っていますね。(JASの海外進出が遅れていたことも示しています。)

そして、JASではマイレージのことを、「マイレッジ」と呼んでいたようで、上級会員のことはJASマイレッジマスターズというサービスで提供されていたみたいです。JASマイレッジマスターズになる条件が現在のJALやANAの条件よりも低いのがポイントですね。

国際線の時刻表の部分がフルで残っていたので見てみると、これだけです。

  • ソウル 毎日2便
  • 上海 毎日1便
  • 香港 毎日1便
  • 昆明 週2便
  • 広州 週6便
  • 西安 週4便

隣のページには北米便が載っていますが、すべてノースウェスト航空とのコードシェア便です。

12月以降の時刻表にはJALのサンアークのロゴも載せられるようになります。

統合時刻表

JALとJASが経営統合後はそれぞれの時刻表に加え、統合ダイジェスト版の時刻表も発行されました。

このダイジェスト版も中身はないですが、中身は時刻表しかなく、サービス案内などは一切なかったことは記憶しております。

第2期(サンアーク時代)

時刻表の一本化

2003年4月からはJAL時刻表へ一本化されます。

当初はJAL・JAS時刻表という名前ですが、1年後にはJAL国内線時刻表の名前に戻ります。

因みに、この2004年4月号以降は裏表紙がそれまでのセゾンカードの広告からJALカードの広告に変わります。

ファーストクラスとクラスJ

2004年6月にはクラスJのサービスが始まります。

この当時はまだボーイング747-400が国内線の花形であったことがよくわかります。2ページ使った広告はこの後2年以上継続して行われています。

2008年の時刻表ではファーストクラスで1ページ、クラスJで1ページに変更されます。

この当時はJALの機材も種類が多く、シートマップのページも3ページにわたります。

注目するべきなのはボーイング777-200には従来座席装着機材があること。この機材は旧JASの機材で塗装のみを変更して、内装はそのままになっているものです。JASではスーパーシート→レインボーシート→普通席の3クラス機材を使っていたため、同じクラスJでも旧スーパーシートの座席のほうが乗り得座席として存在していました。因みに、この旧JASの座席は2012年まで活躍していました。

時刻表の中身

時刻表の中身で残っているのは羽田の国際線が拡充した2010年10月の冬ダイヤ開始のところのものです。

この時刻表はボーイング747-400が退役する直前の時刻表であり、シートマップにもギリギリ載っています。

しかし、時刻表そのものにはボーイング747-400の記載はありません。最終路線だった羽田那覇線にも記載はないです。不定期で投入だったのでしょうか。。。

他に特質すべき点は、名古屋の小牧空港にまだジェイエアが就航していたということでしょうか。

サービス案内

この当時の時刻表には詳細な運賃表が添付されていました。

これを見れば、運賃を確認できたのですが、結局予約はネットであることと、空席の確認はできないことから、コスト削減の流れも相まって、数年後には消えました。

第3期(鶴丸時代)

2011年の時刻表には鶴丸が戻ってきます。経営破綻したJALが初心に帰るということで、知名度も人気も高かった、鶴丸のロゴを復活させました。サンアークは2002年から2011年の9年間使われたことになりますね。

因みに、最後の鶴丸塗装の飛行機は2008年、最後のサンアーク塗装の飛行機は2015年ということからすべての飛行機で塗装を入れ替えるのには5年程度の期間がかかるのですね。サンアークがなくなるのにかかる時間が短かったのは、保有機材が減った影響でしょうか。。。

2011年の時刻表の次は2018年まで飛びます。表紙に5-STAR AIRLINEに認定されていることが記載されていますね。また、東京オリンピックのスポンサーであることの記載もあります。

2018年版になると、紙は薄くなり、運賃一覧もなくなり、だいぶ軽くなっています。

この間は保管していなかったみたいですね。そして、2020年10月版。いつのまにか、運航機材一覧のところはフォントが変化していますね。

シートマップを見ると、ファーストクラスが拡充され、ボーイング787やエアバス350という環境に良い最新機材が充実してきていることが見えてきますね。

そのファーストクラスとクラスJの座席のイメージも変化してきています。

裏表紙はJALカード以外の広告に変化しています。

そして、最後の2つはこちら。

ANAと同じで、最終号には最終号の記載があります。

最終号の表紙はメッセージ性がつ用意ですね。「つづく」というのが飛行機の向かっている向きでも表現されていますね。

裏表紙は時刻表の歴史を伝えるものですね。乗っている歴代表紙の中で自分の持っているものはないというのが残念ですね。。。

オンライン時刻表の紹介は見開いたところにもありました。


JALの国内線時刻表は途中全く表紙を確保していない期間が5年あったので、途中がわからない状態ですね。国際線の時刻表は不定期ながらまだ確保してあるので、次回は国際線時刻表を見てみたいと思います。

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