ANAの特典航空券~その2~

ANA

前回のその1はこちらから

ANAの特典航空券
ANAの特典航空券とはマイレージを使うとなったら、まず最初に考えたいのは特典航空券としての利用ですね。即ち、飛行機のタダ乗りです。特典航空券について利用するときのポイントを確認していきましょう。特典航空券の種類特典...

ANA就航地以外にも行きたくなったら

ANAの就航地のすべてに行ったことのある人は少ないだろうが、就航していない場所にもいろんな観光地がありますね♪ スペイン・イタリアなどの南欧や、アフリカ、南米などの大陸、などが代表的なところ。

そんなところに行きたくなったとき、ANA提携航空会社特典航空券が役に立ちます!! ANAが提携している航空会社を特典航空券に混ぜることで、行先の幅は格段に広がります!!!

ANA提携航空会社特典航空券

ここでは日本発の旅行を前提に説明を加えます。流石にANAの特典航空券なので、日本発が一番お得になるようにできていると思います。

提携航空会社特典航空券も同じくゾーン制を採用している。提携航空会社特典航空券は2本立てになっていて、日本から直行便で行けるところだと、乗り継ぎのある経由便に比べて、少しお得に乗れるようになっている。

でも、実際には経由便のほうがお得!! 直行便に対して、少しのマイルをプラスするだけで、少し遠いところ、直行便のないところに行ける。ポイントは直行便のない少しマイナーな観光地に行きたいときに大活躍するということになる。

日本からの必要マイル数を見てみると、以下になる。(全体はこちら)

 直行Y直行C直行F経由Y経由C経由F
韓国・ロシア115,00030,00045,00018,00033,00054,000
アジア120,00040,00060,00023,00043,00069,000
アジア2・ロシア335,00060,000105,00038,00063,000114,000
ハワイ40,00065,00090,00043,00068,000129,000
北米50,00085,000120,00055,00090,000165,000
欧州・ロシア255,00090,000165,00060,00095,000180,000
アフリカ/中東設定なし設定なし設定なし70,000110,000210,000
中南米設定なし設定なし設定なし90,000143,000270,000
オセアニア45,00075,000135,00050,00080,000150,000

今まで、ANAの特典航空券で存在したシーズン制はなくなるので、繁忙期でも同じマイル数となるので、繁忙期にうまく空席を見つけられたらお得。

ルール

提携航空会社特典航空券のルールを確認してみよう。

  • 片道は利用不可
  • 発見から1年以内に旅行開始、旅行開始から1年が有効期限
  • 途中降機は目的地以外に1回のみ
  • 乗り換えは日本国内で2回、海外で2回可
  • 出発地からの必要マイル数が最も高い地点が目的地になる。
  • 往路・復路それぞれの最初の都市、または最後の都市を経由することは不可。
  • 出発地と最終帰着地は同一国内であること。(若干の例外あり)
  • 出発地と最終帰着地が異なる場合、または往路到着地と復路出発地が異なる場合、同一エリア内であること。
  • 往路到着地と復路出発地が異なるゾーンになる場合、必要マイル数は各ゾーンで必要とされるマイル数の2分の1を合算する。
  • 利用不可日があるので、その日は使用不可。

それぞれを詳しく見て行こう。多くのものはANA国際線特典航空券のルールと重複するので、異なるものを中心に説明します\(^o^)/

発券のルール

発券に関するルールはANA国際線特典航空券とほぼ同じ。最大の違いは空席待ちができないこと。

他社の特典航空券の枠に対して空席待ちは各航空会社でシステムが違い、空席待ちの優先順位のつけ方がややこしくなるので、難しいのでしょう。でも将来的には不可能じゃないかも。

片道の利用はできないが、最大で発券から旅行完了まで2年の猶予があることは変わらない。

もう一つ忘れてはいけないのが航空会社の組み合わせについて。スターアライアンス加盟航空会社であれば、その中から自由に航空会社を選択して、組み合わせることができるが、スターアライアンス外の提携航空会社の場合は、その航空会社を単独で選択して全旅程をカバーしないといけない。こう考えると、基本路線はスターアライアンス加盟航空会社を駆使してルートを作ることになるでしょう。

乗り継ぎのルール

乗り継ぎについてはANA国際線特典航空券と大きく違う。まず、乗り継ぎは日本国内で2回、海外で2回できる。日本国内で2回ということは東京まで直行便のない都市でも経由便で行くことができる。

ポイントは海外での乗り継ぎは2回までということ。どんなに辺境の地でも日本から2回の乗り継ぎで到達できる場所でないといけない。

24時間以上の滞在である途中降機は往復の中で目的地以外に1箇所だけ、許されている。となると、基本的には、目的地と乗り継ぎの都市で観光をするコースがメインになる。目的地をどこにして、途中降機をどこにするのかは旅程を決めるうえで重要なポイントになるだろう。どうしても沢山いろいろ寄りたい場合は、世界一周特典航空券を利用するのも手ですね。

ルートのルール

大枠については、ANA国際線特典航空券と同じ。日本発ということに限定して簡単にまとめると、以下だけになる。

  • 往路出発地と復路出発地は異なるゾーンでもよいが、エリアは同じであること。
  • 往路到着地と復路出発地のゾーンが異なる時は、それぞれの必要マイル数の2分の1を合算する。

ルートを決めるうえで重要になるのはどこを乗り継いで、どこで途中降機するのかというところ。全体の旅程をイメージしながら予約をしないといけない。

スターアライアンス世界一周特典航空券

スターアライアンス世界一周特典航空券は必要マイル数についてはANA提携航空会社特典航空券と違い、距離制が導入されている。即ち、飛行する区間のマイレージを合計することで、必要マイル数がわかるという仕組みだ。

全旅程のマイル数エコノミービジネスファースト
4,001~7,00038,00063,00090,000
7,001~9,00043,00068,000100,000
9,001~11,00055,00085,000120,000
11,001~14,00060,00090,000140,000
14,001~18,00065,000105,000160,000
18,001~20,00075,000115,000180,000
20,001~22,00085,000125,000200,000
22,001~25,000100,000145,000220,000
25,001~29,000120,000170,000260,000
29,001~34,000140,000200,000300,000
34,001~39,000160,000220,000340,000
39,001~44,000180,000270,000390,000
44,001~50,000200,000300,000450,000

こちらもシーズン制がなく単純明瞭ですね。

実はこの距離制の表は国際線特典航空券でゾーン制が導入される前に使用されていたものと全く同じ。世界一周をゾーン制にすると、距離の長短を表現するのが難しく、距離制が残されたのでしょうね。

世界一周では細かいルールがある。発券のルールなどは、ANA提携航空会社特典航空券と共通するが、経路のルールについては、下記のものが採用される。

  • 全旅程の距離で必要マイル数が計算される。
  • 太平洋、大西洋を1回ずつ飛行機を利用して横断する必要がある。
  • ルートは東回り、あるいは西回りのどちらかで逆回りは不可。
  • 最大8回の途中降機が可能だが、欧州での途中降機は3回まで、日本国内での途中降機は4回まで。
  • 出発国に戻る最後の国際線搭乗は、最初の国際線搭乗から10日目以降でないといけない。
  • 旅程は最大12フライト区間に加え、最大4区間の「地上移動・同じ都市での異なる空港間移動」が可能。

詳細はここから。

ルートのルール

世界一周特典航空券のルートでの最大の特徴は途中降機が8回まで許されること。往復の特典航空券では24時間以上の滞在が2箇所しかできなかったのに比べて格段に自由度が増える。

フライトは12区間までOKだが、短距離移動は現地のLCCを別途予約したり、鉄道を利用したりするなどして、セーブすれば、かなり多くの場所を訪問することができる。

欲張ってくると、飛行距離が増えてくるので、まずは目安を確認するために、このサイトで、ルートのマイル数を調べてみるといい。

意外とお得なのは、有償のスターアライアンスの世界一周航空券では39,000マイルまでのルートしか許されていないものの、この特典航空券では50,000マイルまでのルートが可能なので、本当に自由度がおおきい。

実際の使い方

実際に実現可能な世界一周を考えてみると、北半球だけで日本→アメリカ→欧州→日本とほとんど寄り道なく飛んでも16,000マイルくらいにはなるので、最低でも65,000マイルが必要になる。

実際にはいろいろ寄り道したりしたいので、100,000マイルは使用して予約を始めたいところですね。で、折角ならビジネスクラスをいろいろ乗りたい!!と思うと、145,000マイル。結構貯めて行かないといけないですね。。。

世界一周の航空券の使い方として、ネックになるのが帰国は10日目以降に搭乗ということ。そこで、よくあるのが、途中で一時帰国するというプラン。日本→ヨーロッパ→アメリカ→日本という航空券に対して、ヨーロッパ→日本→ヨーロッパという航空券を組み合わせて、世界一周を2分割するというもの。

2回の旅行に分けることで、1回あたりの旅行の日数を減らすことができ、短期で無理に観光しなくても済むようになるので、ゆとりを持った旅行が実現できる。

まとめ

現実的には、ANAの特典航空券をお得に使うのなら、ANA提携航空会社特典航空券の利用を一番に考えたいところ。その中でもビジネスクラスで利用できるとなおよい。ただし、格安のビジネスクラスも販売されていたりするので、ANAやルフトハンザドイツ航空など、ビジネスクラスの単価が高い航空会社を利用するのがベスト。

世界一周特典航空券も魅力的なので、予算と時間(、さらにマイル!!)に余裕がある場合は、利用を検討してみたいところ。

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