2020年度トラベルフェスタ中止

2020ツーリズムEXPO

2020年のツーリズムEXPOジャパンは沖縄と東京での2箇所開催となり、新型コロナウイルスの影響もあり、東京開催は2021年の1月に予定されていた。しかし、緊急事態宣言の発令により、幻に。。。

ツーリズムEXPOジャパンの概要

ツーリズムEXPOジャパンの沖縄編は昨年の10月に開催され、そちらは第2波と第3波の端境期に当たり、比較的行きやすい環境にあった。

2020ツーリズムEXPO
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沖縄開催とあり、出展者も参加者も少なかったものの、観光業の再興がここから進んでいけばという感じであった。

そして、1月には東京で続編となるトラベルフェスタが開催されることになっていた。日程は1/7と1/8がTEJ東京商談会という名で、業界関係者向けの商談会、1/8と1/9がトラベルフェスタという名で一般向けの旅行イベントということになっていた。

通常は一般向けのイベントは土日開催であったのだが、今回は金曜と土曜に開催の予定になっていた。

参加するつもりでいたトラベルフェスタ

今回は新型コロナウイルスの都合もあり、参加者が少ないだろうと見込まれる1/8の金曜にトラベルフェスタに行くつもりでいました。

そのために、11月末に飛行機とホテルをANAのダイナミックパッケージで予約。このタイミングではGo To トラベル適用対象だったので、23,500円のツアー代金から8,000円の割引と、4,000円の地域共通クーポンがもらえる予定でいた。

しかし、12月中旬から雲行きが怪しくなってくる。第3波の到来により、感染者数が爆発的に増えて行った。そんな中、政府が年末年始をGo To トラベルから適用除外を決定。

この段階ではトラベルフェスタは予定通り開催されることになっていた。Facebookでも開催に向けた様々な情報を事務局が発信していた。そのため、ANAのダイナミックパッケージを取消手数料なしでキャンセルもできたのたが、あえて、割引分の8,000円を支払い、予約を維持することに決定。

年初めの飛行機というのにも期待をしていた。。。

そして、迎えた年末12/31。東京都での感染者数が1,000人を超え、開催が危機的状態になった。そして年明けには都知事が緊急事態宣言の発令を政府に働きかける事態になった。これにより、1/5にトラベルフェスタの開催中止が決定

困ったことに、ANAのダイナミックパッケージは取消手数料が7,050円かかる状態になっていたため、空っぽの羽田空港を見学に行くしかないと思われた。もう行くなら、空港とホテルの往復のみという覚悟を決めてひきこもるだけの贅沢?な旅をするということも検討していた。

そんな中、ANAから、往路の中部→羽田のフライト欠航の連絡がきた。中部→羽田は1日1便しかないため、他の便への振り替えの場合は日程も変更することになる。このため、欠航を理由にツアーの予約そのものを取消手数料なしでキャンセルすることが可能になった。

これでめでたく、東京へ乗り込む必要もなく、無駄にお金を使う必要もなく、休みをのびのびと自宅で過ごせることになった。(だったら、最初からキャンセルすればよかったじゃんという話もあるが・・・)

今回はANAで中部→羽田と飛行機で行く予定でいたから、取消手数料なしでキャンセルができたが、もし、新幹線とホテルのパックにしていたら、さすがに新幹線が全便欠航になることは考えられないことから、無駄に東京へ行くことになっていたかもしれない。

1日1便しかない飛行機を予約していたのが助かったポイントかもしれない。

トラベルフェスタが開催されていたら・・・

直前での開催中止であったため、開場マップなども公開されている。今回トラベルフェスタが開催されていたら、どんなブースがあったのか、少しばかりのぞいてみる。

海外エリアの様子

沖縄編では海外のブースは少なかったが東京での開催ということもあり、海外のブースは多い。とは言え、例年だとブースの半数を占める海外からの出店は増えても全体の4分の1程度で少ない。現実として海外旅行に行けないことが大きく影響しているのでしょう。

近隣の韓国・台湾・香港が大きなブースで出迎えてくれる予定でした。近隣国の中でも中国はブースが小さく、まだまだコロナ終息後の観光の再興には時間がかかると判断していたものでしょう。

意外なところとしては、オーストラリア政府、クイーンズランド州、ビクトリア州といった、国境を開くことに消極的なオーストラリア政府と州が出店しているのが意外なところですね。国境開放後のプレゼンス確保が目標なのかもしれない。

国内エリアの様子

国内エリアは全国各地ある程度出店しているようである。(もちろん例年に比べれば少ない・・・)

沖縄開催の時は沖縄の各地がそれぞれでブースを出していたが、今回は沖縄として一つのブースになっている。他にも沖縄開催時に引き続き九州の出店が多い。

沖縄開催時と大きく違いのは北海道、関東、関西、中部地区の出店があること。

ちょっと気になるのはJWマリオットホテル奈良の出店。前回沖縄開催時にもブースがあり、たまにCMも見かけたりする。一つのホテルがそこまでPRする理由は何なのだろうか、気になるところではある。

運輸関係エリアの様子

毎回、航空ファンが多く集まる航空関係のブース。今年はANAとJAL以外は済州航空が単独ブースを出していた。

沖縄開催時はJAL>ANAのブースサイズであったが、今回はANA>JALになった。このほかに羽田空港も出店しているのも例年通りだ。

ただ、毎年協賛もしている成田空港は今年は協賛から外れている。国際線が主の成田空港には経営の厳しい1年だったことが影響しいるのかもしれない。その代わりに羽田空港が協賛になっているのが象徴しているのかもしれない。成田空港は前身のJATA旅博の時代から協賛していたのを考えると大きな決断だったのかもしれない。

気になるのは外務省領事局の出店。旅券の歴史や保管の注意などを展示していることが多い印象だが、今年は何を紹介する予定だったのだろうか。

旅行会社関係の様子

旅行会社のブースは例年はステージを利用した旅行の紹介が多い。沖縄開催時はトークショーをオンライン中継を交えてやっていたのが思い出される。

ここで注目したいのは、大手旅行会社の中で業界2位のH.I.S.が出店していないことだ。海外旅行の主力とするH.I.S.にとって、コロナ禍の影響により国内旅行を拡大せざるを得ない環境にある中、ここで存在を国内旅行をアピールすることは一つの契機になったかもしれないが、パスしている。

飲食エリアの様子

今回は新型コロナウイルスの感染対策ということもあり、飲食のブースは4つのみ。沖縄での開催の際は屋外が利用できたので、感染リスクの低減が期待できる屋外にブースが立ち並んで、食事ができた。今回ビッグサイトでは屋外はないので、屋内であり、エリア内でのみ飲食可能という扱いになる予定であった。

世界各国や日本各地の食事を楽しみにしている人から見ると、ちょっと残念な開催になったかもしれない。個人的には餃子が食べたかった・・・

TEJ東京商談会

業界関係者しか入れないTEJ東京商談会はどんなものなのか、パンフレットだけのぞいてみる。

ずらっとブースが並ぶだけ。本当に商談をするための場なのですね。出店リストは基本的にブースを出しているところと同じ。これだけブースが多いと、人気のブースでは商談待ちとかがありそうですね・・・

今年こそは

今年こそは海外旅行に行けるようになって欲しいところであるが、まだまだ状況は読めない。今後の海外旅行のためにはワクチンの接種が義務付けられているようになるかもしれない。

そうなると、黄熱病のワクチン接種のようにイエローカードを携帯することになるのかもしれない。その際は、紙を持ち歩くことよりも電子的なデータとして旅券に書き込んでくれると助かる。これに近い構想としては、IATAのトラベルパスがある。

航空旅客向けのデジタル健康認証アプリ「IATAトラベルパス」を発表、電子パスポートと連動で来年早期に運用へ
国際航空運送協会 (IATA)は、検査情報などを管理できるモバイルアプリ「IATAトラベルパス」の設計概要を公表。検査結果やワクチン接種などの情報を暗号化してモバイル端末に保存。

まず、今年は11月下旬に今年の分のツーリズムEXPOジャパンが大阪で開催される。大阪での開催は東京での開催に比べ、混雑が緩和されると期待できるため、フィジカルディスタンスを保ちながらの参加がしやすいだろう。また、屋外エリアもあるため、飲食ブースも期待できる。

その頃までには少しでも海外への旅行が解禁されているといいですね。

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