AMC会員のお得意様はプレミアムメンバーと呼ばれる。その魅力を見てみよう。
会員ランクは5段階
AMCの会員ランクは5段階
- 一般会員
- AMCカード会員
- ANAモバイルプラス会員
- AMCブロンズ会員
- SFC会員
- AMCプラチナ会員
- AMCダイヤモンド会員
上級会員ともいわれるお得意様と言われる会員ランクは4~7です。
上級会員になるための条件はプレミアムポイントを貯めること。このプレミアムポイントというのが曲者で、マイレージとは別のプレミアムメンバーかどうかを判定するためだけのポイントになります。
プレミアムポイントの貯め方
プレミアムポイントはマイレージと同じように乗った距離に応じて加算されるポイント。マイレージと大きく違うのは、ポイントは3つ。
- 乗ることでしか貯められない(カードとかで貯まらない)
- ポイントの利用はできない(あくまでもプレミアムメンバー算出のため)
- 暦年で積算し、繰り越しはない
おさらいすると、マイレージは、
距離 × 運賃種別 + お得意様ボーナス
でしたね。これに対して、プレミアムポイントは、
距離 × 運賃種別 × 路線倍率 + 搭乗ポイント
となり、行先方面別で「路線倍率」と搭乗ボーナスがあります。
このプレミアムポイントをためるに際して、お得意様によるボーナスはないこと。お得意様にになるためのポイントなので、当然といえば当然ですよね。
路線倍率の仕組みを見てみると、
- 日本国内は2倍
- アジアは1.5倍
- その他は1倍
- 提携航空会社も1倍
これは、航空券に対して支払った金額とのバランスをとるための倍率ですね。国内線は距離に対しては高いので、その分をプレミアムポイント2倍にすることでお得意様という判別をしやすくしているのですね。
搭乗ポイントも同じ仕組みで、エコノミーの高い運賃(マイレージでいえば100%加算の運賃が主)、ビジネス、ファーストの場合は追加で400ポイント加算されるという仕組み。
ANAの上級会員になるために、提携航空会社でも実績のプレミアムポイントを貯められるが、ここに大きな制限が、ポイントの半分はANAで貯めなければならないということだ。提携航空会社のほうがプレミアムポイントを貯めやすい場合もあるので、うまくバランスを取りながら貯めるということになる。
まとめると、プレミアムメンバーになるためには、ANAにお金を落とさないといけないということですね。
プレミアムメンバーのランク
プレミアムメンバーのランクには4種類あります。
ブロンズ会員、プラチナ会員、ダイヤモンド会員の3ランクに加えて、プラチナ会員以上になると入会できるようになる、スーパーフライヤーズ会員(略してSFC会員)があります。
それぞれの会員になるために必要なプレミアムポイントの数を見てみると、
SFC会員は、ANAのスーパーフライヤーズカードを所持していれば、プレミアムメンバーの特典を享受できるという会員だ。スーパーフライヤーズ会員は上記条件を満たしていれば、スーパーフライヤーズ会員かつ、ダイヤモンド会員という重複も可能です。
このプレミアムメンバーになるのが如何に難しいかを考えてみると、例えば、ブロンズ会員。必要なのは3万プレミアムポイントだが、これを1年で貯めないといけない。シンガポールにエコノミーで往復すると、約5,000ポイントたまるが、これを6往復しないといけないということになる。沖縄なら往復で約3,000ポイント弱なので、11往復は必要になる。勿論もっと効率のよう貯め方もあるが、1年で結構なお金と時間をANAに落とさないといけない。
このプレミアムポイントを貯めるだけに飛行機に乗ることを修行と呼んでいます。普通の人にはなかなか理解されないが、修行をしてポイントを貯めて上級会員になる人が後を絶たず、航空会社にとっては意外と安定収入につながっていたりします。
斯くして、自分もその一人であったが。。。(行きたい旅先とセットにするようにはしましたが。)
プレミアムメンバーの特典
プレミアムメンバーになると単にマイレージが沢山貯まるだけではない。もっと大きなメリットがあるのである。個人的にメリットと感じている重要項目を挙げていく。
ボーナスマイル
一般会員と同じように飛行機に乗っても貯まるマイレージがプラチナ会員であれば倍になる。マイレージが倍ということは還元率が倍になるということで、大きなメリットだ。具体的には下図を参照。
優先チェックインカウンター
ブロンズ会員なら、プレミアムエコノミーのカウンター
プラチナ会員なら、ビジネスクラスのカウンター
ダイヤモンド会員なら、ファーストクラスのカウンター
でチェックインすることが許される。
飛行機はエコノミーの座席が最大であるが、カウンターの数は、座席数に比例しておらず、人数あたりで考えれば、ファーストクラスのカウンターは座席数に対して異様に多いことになる。
ここがポイントで、エコノミーのカウンターで長蛇の列になっていても、ビジネスクラスのカウンターが空いていれば、そちらが使えるので、待ち時間を格段に短くすることができる。
成田空港のファーストクラスのチェックインカウンターは、特別な部屋が用意されていて、座ってチェックインが可能。そのまま、専用の保安検査場につながっているので、保安検査でも長い列を並ばないといけないというストレスがないのが嬉しいですね。
他にも空港によってはプラチナ会員以上であれば利用できる専用の保安検査場を用意しているので、混雑している繁忙期に旅行するときにはすいすい進めてラッキーという感じ。
ストレスフリーな旅行につながるので、空港でゆっくり買い物或いは、椅子でくつろぐことができちゃいますね(^^♪
受託手荷物優先受け取り
目的地に着いた後、なかなか荷物が出てこないということがあるだろう。でも、上級会員になれば、それが解決される。受託手荷物の優先受け取りのタグが付くので、早い段階で荷物を受け取り、空港を後にすることができる。
電車に間に合ったり、観光する時間が長くなったり、早く家に帰れたりと時短できるメリットは大きい。
勿論、荷物の優先といっても会員ランクによって異なり、ダイヤモンド会員は最優先、プラチナ会員はその次で、ブロンズ会員は優先はなしで一般会員と同じ扱いになる。
他にも手荷物の許容量が優待されて、増えることで重いものを買ったとしても追加料金とられることなく、飛行機に乗ることができる。
航空会社ラウンジの利用
空港での過ごし方ががらりと変わってしまう、航空会社ラウンジの利用。
ブッフェ形式の食事があったり、飛行機を見ながらパソコンを使える座席があったり、通常の待合室とは違う、ゆとりある空間がそこにはある。
ラウンジにはクレジットカードのラウンジもあり、こちらは、椅子と飲み物だけのもの。航空会社のラウンジとはサービス内容が全く違う。空港なので、航空会社はお金を払ってくれている人へのサービスとして提供しているのに対して、クレジットカード会社はあくまでも年会費の付帯サービスのような形なので、ハイレベルなものを設置する意味合いがあまりため簡素ですね。
その他のサービス
その他のサービスの比較はここから確認できる。プレミアムメンバーになると受けられるメリットを書き出してみると、以下になる。
- プレミアムメンバー専用サービスデスク
- アップグレードポイントの利用
- フライトボーナスマイル
- ANAゴールドカード / ANAカード プレミアム特別ボーナスマイル
- マイルからANA SKY コインへ特別倍率で交換
- 国内線(特典航空券も含む)の先行予約
- 国内線座席の指定の優先
- 空席待ち(含む空港)の優先
- 優先チェックインカウンターの利用
- 受託手荷物許容量の優待
- 香港国際空港優先レーンの利用申し込み
- ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード ATMの出金手数料無料
- ANAセレクションの購入
ここまではブロンズ会員・プラチナ会員・ダイヤモンド会員共通。ブロンズ会員だと、そこまで大きなメリットはないという感じがしますね。ボーナスマイルくらいでしょうか。
- ANA LOUNGEの利用
- 国際線事前座席指定料金の免除
- 国際線特典航空券・アップグレード特典の優先
- 受託手荷物受取の優先
- 専用保安検査場の利用
- 優先搭乗の案内
- マイカー・バレー(成田空港)の優待
- 羽田国際空港の駐車場の優先予約
- IHG・ANA・ホテルズグループジャパンでのご優待
- ライフスタイルマガジン『ana-logue』の送付
- ダイアリー・カレンダーのプレゼント
ここまではプラチナ会員・ダイヤモンド会員共通。因みに、スーパーフライヤーズ会員だと、プラチナ会員とほぼ同じメリットが享受できる。(国際線事前座席指定料金の免除など一部は適用除外) そして、ここからはダイヤモンド会員だけの特典。
- ANA SUITE LOUNGEの利用
- マイルの有効期限の延長
- 国内線特典航空券の空席待ち
- 国際線発券手数料の免除
- コンシェルジュサービス
- オリジナルネームタグ
- 選択式特典
プレミアムメンバー共通の特典でも会員ランクの間で違いが生じるので、ダイヤモンド会員まで行けば、快適な空の旅が約束されるでしょう。空席待ちでも、ダイヤモンド会員なら、空席待ち順位が他のランクをすっ飛ばして一番上になる。なかなかつながりにくい時期の電話でも最優先で対応してくれる。ザ・お得意様という感じだ。
まとめ
プレミアムメンバーになると、旅のストレスが激減するのは間違いない。旅行を快適に過ごして、ご褒美旅行を演出できると一番いいが、ビジネスクラスでの旅行は庶民にはハードルが高い。そういう時、プレミアムメンバーであれば、エコノミーでも旅を快適にできるので、重宝する。
特にSFC会員になれば、クレジットカードの保有だけで、ラウンジの利用ができ、旅を快適にすることが可能になる。年に数回、旅行はご褒美と思っている人にはありがたい制度ですね(^^♪